第2回 [宇宙天文と環境エネルギー]
これまでに
私たちの頭上には、昼は太陽の輝く青い空が、夜には星のまたたく暗い夜空が広がっています。その正体が宇宙であることを太古の人々は知りませんでした。しかし、彼らは太陽の動きや星々の位置の変化を見るうちに、そこに一定の法則があることを発見しました。そして、暦や方位を生み出し、農業や漁業に活かすようになりました。地上から見える「空」が、法則に満ちた「宙」であることに気づいたとき、人類の科学の進歩が始まったのです。
いまから400年前、ガリレオ・ガリレイは夜空に望遠鏡を向け、木星を観察しました。そして、そこに衛星があることを発見し、夜空の星が地球と同じ惑星であることを知りました。この発見は、人々の常識を覆す第一歩となりました。動いているのは天ではなく、自分たちの立っている地球だということ。そして、この発見はやがてアイザック・ニュートンの万有引力へと結びつき、産業革命とそこから始まる近代社会の爆発的な発展へとつながっていくのです。
このように、人類は「宙」にふれることで自然の法則を知り、科学を進歩させてきました。その科学が産業を生み出し、人々の意識を変え、社会を発展させてきたのです。善し悪しは別にして、人類がこれだけ繁栄できたのも、その結果として環境汚染や地球温暖化が進んだのも、科学技術の発展によるものです。
「
別のいい方をすれば、「宇宙は科学技術の畑」なのかもしれません。宇宙という畑にまいた種から、新しい科学や技術が次々と発芽し、暮らしに豊かな実りをもたらす産業となって育っていくのです。
次回の宙博ジャーナルは、新たな科学技術の誕生がいかにして人々の意識を変え、社会の枠組みを変えてきたか――“技術革新による社会の変革”について考えてみたいと思います。
2枚目の写真 Jupiter photo:NASA/ESA, The Hubble Heritage Team. Acknowledgment: H. Weaver (JHU/APL) and A. Simon-Miller (NASA/GSFC)
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