はやぶさ特集[第2部] 「『はやぶさ2』が目指す宙(そら)~さらなる挑戦とその可能性~」

講演時間 = 10月31日(日)14:50-15:35

「はやぶさ2」は、「はやぶさ」の後継ミッションとして、小惑星からのサンプルリターンを目指すミッションです。「はやぶさ」で失敗したこと・やり残したことに再度挑戦して、「はやぶさ」で切り開いた技術の成熟を図ります。また、探査する小惑星は、イトカワ(S型)とは異なるC型の小惑星1999 JU3であり、有機物や含水鉱物に富んでいると考えられているものです。この小惑星を探査することにより、地球が誕生する前の鉱物・有機物・水について解明し、惑星だけでなく、生命や水の起源にも迫ります。また、衝突装置と呼ばれるものを搭載していき、人工的なクレーターを作ることにも挑戦します。「はやぶさ2」の次には、より遠方の天体からのサンプルリターンを目指す「はやぶさMk2」を検討しています。これらのミッションを行うことで、太陽系や生命の起源や進化の理解を深めると同時に、太陽系天体往復技術を確立していくことが目標です。

SPEAKER

吉川 真

宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 
月・惑星探査プログラムグループ 准教授

宇宙航空研究開発機構、宇宙科学研究所、准教授。月・惑星探査プログラムグループ、「はやぶさ2」プリプロジェクトチームリーダー。「はやぶさ」プロジェクトサイエンティスト。理学博士。
1962年、栃木県栃木市生まれ。
東京大学理学部天文学科卒業。
同大学院卒業。
日本学術振興会の特別研究員を経て、1991年からは郵政省通信総合研究所に勤務。
1996年にはフランスのニース天文台に1年間派遣。
1998年に文部省宇宙科学研究所に異動。
2003年10月からは、組織の統合により現在に至る。
専門は天体力学。