かぐやが見つけた孔 ~その科学的な重要性と基地としての利用可能性~

講演時間 = 10月30日(土) 14:35-15:15

1960年代のアポロ計画以降、初の本格的な月探査といわれるセレーネ(愛称、かぐや)。そこには、15にもおよぶ観測機器が載せられ、これまでに、数多くの成果が挙げられてきました。その中で、最も重要な発見と思われるものの一つが、カメラによる月面縦孔構造の発見です。直径65m、深さ80m以上にも及ぶこの縦孔構造は、地下の溶岩チューブに連なると考えられています。この縦孔、そして溶岩チューブとは何か? それらの月面での発見が持つ科学的意義とは? 将来の月面基地構想なども踏まえて、お話ししたいと思います。

SPEAKER

春山 純一

宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 助教

福島出身。専門、月惑星科学。1994年理学博士(京都大学)。カリフォルニア工科大学客員研究員、宇宙開発事業団副主任開発部員職を経て、2003年より現職。会津大学 特任准教授、熊本大学 客員准教授兼任。SELENE(かぐや)では、主責任研究者として科学観測用カメラ「地形カメラ」科学研究グループを率い、開発、解析に携わる。月南極クレータの永久影に水氷が露出していないこと、月裏側の火成活動はこれまで考えられていた以上に長い活動があったことを明らかにするなど多くの成果を挙げてきた。最近では、月に溶岩チューブに連なると考えられる縦孔構造の発見に成功した。趣味 (最近は、やらなくなったが)野球・スキューバダイビング・テニスなどのスポーツ。妻、娘、息子。